ATLANTIS-Model 1/24 UNREALL ROLLER キットレビュー
2021年、再販された時は狂喜乱舞しました(笑)
1971年、今は無きモノグラム(Monogram)から初版発売。
以後再販なく、2000年初頭に一度再販されたみたいだけど、入手難が続いてた珍キット。
初版から半世紀後の2021年、突如ATLANTISから、、、まさかまさかの再販となり、現在発売中。
(でも、市場在庫の数は徐々に減りつつあり、既にプレ値が付いているところも散見されます)
箱絵・説明書
キットは、70年代にモノグラムで数多くのカスタムカーをデザインした有名デザイナー トム・ダニエルがデザインした、ロードローラー(steam roller)のショーロッドバージョンの意匠変え。
まず、ロードローラーをカスタムしちゃおうという発想自体、頭の固い人には絶対思いつかないよね。
一般受けはしないだろうけど、こういう一見あり得ないことを真面目に考え、立体化してキットとして販売しちゃうこと自体、楽しんでるなぁっていう世界感が好きです。
箱のサイズは、通常のアメリカンキットサイズ。
カラーリングはオリジナル(1971年版)からは変更されています。
側面には、トム・ダニエル氏のサインと、「Made in USA」の文字が誇らしげに入れられています👍
説明書と綺麗なデカール入りです。
オリジナルよりも派手な、ゴールドリーフ調のインレタが入れられた綺麗なデカール同梱。
このデザインは、トム・ダニエル氏の息子さんのケリー・ダニエル氏が箱絵共々描き下ろしたという情報を得ましたが、一次情報に触れることは出来ませんでした。
そして、何故かバックプレートは「1975」。
このキットの初版は1971年なので・・何故その4年後のプレートが・・?
(息子さんの誕生年だったりして < 美徳の思い込みデス)
組立説明書は全て英文ですが、とても分かりやすいので、組立てに困ることは無いでしょう。
パーツの状態
一発抜きのボディ、緑色のランナー一枚と、ピッカピカのメッキが施されたランナー2枚という、とてもシンプルな内容です。
上の写真の細長い三角形をしたパーツの底面に「MADE IN USA」の文字が・・。
ここ何年も、この文字を見ない時代が続いたので、とっても嬉しい♪
そして、メッキパーツは本当にピッカピカです。
とても、今から半世紀も前の金型から成型されたパーツとは思えないほど表面処理は完璧で、ピッカピカに光ったパーツが入っています。
思えば、当時のモノグラムの金型は世界一と云われるほど綺麗に磨き上げられており、車のボディ等も無塗装でも遜色ない仕上がりでした。
とは云え、先述のとおり、既に半世紀を過ぎている金型による製品。
よほど、金型の保管状態が良かったのでしょう。
こういうキットを現在入手できるだけも感動モノです。
どうでも良いと云えばどうでも良いお話です。
箱絵表記は「1/24」ですけど・・パーツを見ると、少し大きいような気がしないでもない。
巨大なハンドルや、ビックブロックにしても大きすぎるエンジンブロック等から、スケール的に正しいのか?なぁんてエンスー的な考えが生じがちだけど、もともと実車のあった模型ではないし、そんな細かいところ気にしないでチャチャっと作って「すっげぇ~」とか「笑っちゃうね~」とか言って、仲間と並べて楽しんだほうが絶対にイイです(笑)。
それより・・・
箱よりランナーのほうがデカい(笑)!
個体差があるかも知れませんが、自分のところにやってきたキットは、明らかに箱のサイズよりもランナー枠のほうがデカかったです。
だからナニ?と言われると身もふたもない💦
あとがき
今回、もう絶望的とみられていた、このキットを再販してくれたアトランティス(ATLANTIS)というメーカーについては、モデルグラフィック誌2022年7月号に掲載されている「岸川ラボ」に詳しく書かれています。
USAプラキット黄金時代のキットを再販してくれる同メーカーの発売商品(再販含む)からは目が離せません。
絶版キットの法外なプレミアム価格という悪循環を断ち切るため。そして過去の財産を大切にするためにも、こういう会社にはぜひ頑張ってもらいたいです。
最後に・・UNREAL ROLLER の製作動画(英語)が公開されていました👍
とっても楽しいキットです。
叱咤激励・四方山話等々 お待ちしています