LS / ARII / マイクロエース 1/24 ’72 ヨンメリ 製作記 #7
ボディの塗装が完全硬化するまでの間に、小物類の製作を行いました。
ボディ全体の雰囲気は、小物の精度というかディティールに左右されると思うので、やはりそれなりに時間掛かりました。
リアサスペンションを丁稚アップ
本当は、昨日今日と妻と二人旅行の予定だったので、週末までの完成は到底間に合いそうに無かったのですが、諸事情で旅行は延期になったため、新潟遠征から帰宅後はほぼ毎日弄っておりました。
まずは、リアサスペンションの位置決めから。
リアはリジットデフを採用し、当初4リンクで作成しようと考えていましたが、位置決めが難しいことから、ここは一寸ズルして、まずリジットデフを固定することにしちゃいました。
内装の天板から後輪車軸までの長さを大体図り、プラ板積層の箱を作り、内装天板とリアデフを接着して位置決めをします。
この時、リジットデフが水平になるようにしないと、後でタイヤを付けた時に車体が傾いてしまうので細心の注意を払いました。
その後、、まずジャンクから拾ってきたドライブシャフトを適当に整形して、写真のように接着してしまいます。
2点固定で、だいぶ強度が出てきました。
リアの足回りはそんなに見えないと判断して手を抜くことにして、当初の4リンクはさっさと諦め2リンクに(笑)
自宅に保管してあるプラ板の殆どは、数十年前のものなので、油分が抜けきっているのか流し込み接着剤を使用すると、途端にパキパキ割れてしまいます。
そこにTwitterで有意義な情報を入手。(bantowblogさんに感謝)
これは、旧いプラ板を大量に保管している自分には朗報でした!
流し込み接着剤でパキパキ割れて辟易している方は是非お試し下さい。
ホイール・タイヤの仕上げ
車の模型は、ホイールとタイヤの選択で、ほぼスタイルが決まると云っても過言ではありません。
今回は、こんなアメリカンなカスタムスタイルなので、アメリカのホイールを組み合わせれば簡単に、そのカスタム世界観を創ることが出来るんでしょうけど、天邪鬼な自分は「国産車ベースなので、あくまでも国産車であることをアピールしたい」と思って、アオシマのケンメリから純正鉄ホイールを採用しました。
表面を綺麗に整えた後、エナメル塗料の「ワンショットペイント」の「黒」で全体を塗装します。
一緒に、フロントグリルの枠。リアデフカバー・エンジンヘッドカバーも塗装しました。
ワンショットペイントは、現在国内で入手が容易な唯一のエナメル塗料です。
かなりトロトロですが、そのままの粘度で吹けます。
が、若干モールドが甘くなるようなので、本来シャープなモールドを残したいヘッドカバー等は、通常の黒でも良かったようです。
そして、前回C111の記事でも紹介したアクリサンデーのミラー調スプレーでメッキ調塗装を行いました。
なんか、タイヤが古いので、色ボケしちゃってます(-_-;)
そこで、今回はこんなケミカルを買ってみました。
信頼のシュアラスター製(笑)
これ一本あれば “一生” 大丈夫!
使用方法は、乳液状態の本品を綿棒に取って塗りつけ、乾いたところで軽く磨いてあげるだけ、というとても簡単なものです。
変なテカリや、タイヤ表面に嫌なツルツルというかスベスベ感も残らず、お勧めの商品です。
勿論、実車用なので、愛車で使った残りを模型で使うという方が堅実でしょう。
内装部品の整形と位置決め
内装は、まずインパネから。
ボディの幅を詰めてあるので、当然インパネの幅も詰めなければなりません。
メーター部分はキットの状態のまま、グローブボックス部分で辻褄を合わせることにして、インパネを細かく分割して再接着。
ボディ上下幅を詰めるセクショニングもしているので、インパネもそのままの高さだとミッショントンネルとぶつかってしまうので、下部を切り取り、一緒に整形します。
ここでもシアノンDW一択。本当に、これが無いとスピーディに、こういう改造は出来ないです。
そして拘りのハンドル。
基本は、キットに入ってる純正の三本スポークのスポーク部分と、パーツボックスから拾ってきた写真の白いハンドルのグリップ部分を使うことにしました。
ハンドルは、拘りの「床から生える」ことにしました。
一応蘊蓄(ウンチク)を述べておきますと・・・ww
- エンジンを出来るだけ後方に載せることにした。
- 当然ミッショントンネルが大きく室内に出っ張り、シートも後方に付けざるを得ない。
- インパネは標準の位置なので、シートまでの距離が長くなる。
- インパネから長いステアリングコラムが出るのは恰好良くない。
- 併せて、インパネ下足元スペースも狭い。
- 以上の状態を解消する唯一の方法として、ハンドルを床から生やす。
ということです。どうでしょう、理にかなってますよね(笑)
前の写真とあまり変化無い写真ではありますが、ハンドル自体も4本スポークのクラシカルなスタイルとし、シート下にチョットだけ写っているガスペダルもプラ板から足形に削り出しました。
こんなことに拘っているので、ドンドン時間が無くなっていくんです。
因みに、シートもパーツボックスから拾ってきたので、どこのシートか不明ですが、なかなか良い形をしてます👍
ドア内張りも、プラ板から切り出して、それとなくモールドを付けておきます。
こういう作業は、ケント紙とかの厚めの紙でだいたいの形を切り抜いて、現物合わせで調整し、最終的にコンマ5のプラ板に転写して切り出してベースとしました。
一応、ドアラインも同じように作り、シアノンでチャチャっと整形して終わりにします。
もう少し時間があれば、細かいモールドを追加したりしてディティールを上げたかったところですが、ハンドル製作に一日費やしてしまったので、ここはササッと。
グリルとテールの仕上げ
フロントグリルは、ガンメタで塗装した後、ライト周りを中心にガンダムのメッキマーカーでメッキ調の塗装をし、ライトカップはフジミのスカイラインから流用。レンズはモデラーズのシビエを装着し、タミヤのクリアーで固定。
ところが、タミヤのクリアーがレンズの内側にはいってしまい、レンズが曇った状態に・・・ww
ここは少し焦りました。
暫く悩んだ末、ライトカップを一度外してレンズを交換することに決定。
レンズも取り外し、ライトカップを再接着した段階です。
レンズが曇って白濁してしまっているのが写真で判るでしょうか。こういう経験は初めてなので、今後は注意して作業するようにします。
グリル両端のウインカーに見立てた処には、43用の極小のレンズをクリアーオレンジで塗って取り付けてみました。
実は、リアガーニッシュを何回もやり直しました。
ベースは、アオシマのケンメリキットに入っているGT用のワンテールを上下ひっくり返して使用するのは第5回の記事で紹介したとおりです。
しかし、上下をひっくり返すことでラインに微妙な違和感が残り、そこを何回か修正しているうちに削りすぎちゃったりしてしまいました。
もういいや!って塗装してみたものの気に入らず、塗装を落としてイチからやり直したりしましたが、なかなかガーニッシュ部分が平滑にならなかったのです。
そこに・・ラッカーパテを媒溶液で柔らかくすると良い、という話を先の bantowblog さんのツイートで知り、「それは良さそうだ」と思って、早速試してみました。
これまで、薄付けパテは「ソフト99」のものを使っていましたが、どうもアクセルS専用シンナーとの相性があまり良くないようなので、以前使っていたロックのクレンジングパテに戻すことにしました。
併せて、シンナー分がアクセルSと同等かそれ以上と思われる媒溶液を使うことで、塗装後のヒケにどのような変化が現れるのか、チョット検証してみる目的もあります。
ケンメリGTの外側テールライト枠の内側(ややこしい表現だなぁ)は、格好いいジェット戦闘機のノズルのようなモールドが付いているので、そこをサフェで埋めないよう、サフェを吹く前にマスキングをしておきました。
マスキングシートはサークルカッターで切り出しています。
と云う感じで、何度か塗装を失敗してはパテを盛りなおしたりして、ようやくフロントグリルとリアガーニッシュが出来上がりました。
ヘッドライトは、シビエのハロゲンタイプから、素通しのレンズにHIDライトが付いている感じで、真ん中の部分にクリアーイエローとブルーで表情を付けてみました。
なかなか、良い表情を出せたとほくそ笑んでおります。
今回も、最期まで呼んで頂き、ありがとうございました。
つづく
叱咤激励・四方山話等々 お待ちしています