TAMIYA 1/24 Chop de CELICA(ST18) 製作記 #2
1930年代前半までのアメリカ車は、サイドウインドウがほぼ立っていたので、チョップトップしても全長の調整だけで良かったものの、それ以降はフロントウィンドも含め、グラスエリアが前後左右で台形になっているため、チョップすると前後左右に伸ばしてやらないとならない。
どのくらいチョップして、どのくらい伸ばすのか・・これは、好みと勘の世界なので実に奥深い。
という前置きはさておき、今回は約2ミリ、実車寸法で約5センチ落とすことにしました。
リアゲートはそのまま使う
個人的な感想として、フロントウィンドの角度を変えてしまうと、車全体のイメージが大きく変わってしまうので、できるだけフロントウィンドの角度は変更しないようにしている。
勿論、フロントウィンドの角度変更を否定するつもりは毛頭在りません♬
リアウインドウについては、そのままの角度を維持する方向と、ウインドウ自体を寝かせて、ルーフからなだらかにラインが繋げる手法がある。
今回は、リアウインドウはそのまま(作り直すのが面倒だし)寝かせる方向にしたので、まずはテールゲートを切り取った。
手法は、スジ彫りを徐々に深く彫っていって切り取る方法。
最初の何回か逸れて失敗しないように注意すれば、それほど難しくはありませんでした。
使用工具は、ホーリーくんとタガネ0.15mm。
チョップはマスキングテープで目印
テールゲートを切り取れたので、早速ルーフを切る。
ルーフを切る前に、約2mmのマスキングテープで印を付け、ルーフ側に近いところから切ってみた。
というのも、Cピラーのサイドウインドウ側のラインが、ひょっとしたら活かせるかも・・と考えたため。
Aピラーもグニャグニャなので、できるだけルーフ側で切断。
(写真のルーフ、前後逆でした・・ww)
ルーフの延長 + 補強
2mm切り飛ばしてルーフを仮載せしてみると、案の定長さが前後左右共に足りない。
まずは合わせやすい左右幅から。
ここはCピラーに載せてみて足りない分を計測。
真ん中で切って、約2mmの幅で切り出した1mmプラ板を芋付けで接着。
このとき、表面側にはなるべく溶剤系接着剤が出ないように注意。
どんだけ乾かしたつもりでも、溶剤系はヒケますのでネww
更に、今後ガシガシ削り込んでいくことを考えると、芋付けだけでは強度不足は否めないので、左右ルーフ部分を繋ぐようにルーフ内側にコンマ6のステン線をダボ代わりに埋め込んでみた。
この時、一番気をつけたのは、フロントウインドフレームのずれ。
ここだけはズレてしまうと後々修正が非常に大変。
次に前後方向。
ここは・・・何回か仮組みをし、ある程度は勘頼り(笑)で幅と同じ約2mm円延長することにした。
こちらも左右を繋げたと同様に前後を繋いで補強しておく。
まぁ、ルーフの裏側、つまり天井なので、よぉ~く見ないと判らないだろうけど、今回は技術練習の意味合いもあるので、しっかり平面を出すよう、120番手の荒いペーパーでステン線ごと研ぎ出しておいた。
もちろん、表側もできる限り平滑に。
左右前後のブレが無いか確認しつつ。
いよいよAピラーの接着
この細くグニャグニャ曲がってしまったAピラーが接着出来なかったら、このチャレンジは終了と最初から決めていた。
断面を見てみても、やはり狭いので、補強無しでは無理そう。
通常は中心付近に穴をあけて、ダボを出して補強するんだけど、中心に穴を開けるのも難しい。
なので、Aピラーの内側にルーターでくぼみを作り、まずはAピラー側にステン線を接着し、その後ルーフを載せて接着、という手法を考えてみた。
キット自体、製造から相当年月が経過しているので、曲がったAピラーを伸ばす時も慎重に。折れないように・・慎重に♬
ルーフの内側は結局、結構な段差が取り切れなかったので、ロックのグレージングパテで整形することにし、まずはAピラー側にコンマ3のステン線を立てた。
この後、、、ちょっと写真を撮ってる余裕がなかったけど、まずはCピラーを接着。
テールゲートはウィンドウが無いと形状を維持して接着するのは困難なので、リアウインドウをマステでがっちり固定し、ゲート後端から接着し、ルーフを滑らかにつながる「だろうなぁ」という塩梅のところで接着。
もうこの辺はシアノンDW大活躍。
ただし・・クリヤーパーツに硬化剤が付くと溶けてしまうので要注意です。
Aピラーはダボがあるので結構位置決めが楽にすんだ(と、こん時は思った・・ww)
上の写真のテールゲートがちょびっと沈み込んでいる部分。それとCピラーとテールゲートとの段差の大きさから、果たしてラインを上手く繋げることが出来るのか・・一抹の不安を抱え次回へ(^0^;)
つづく
叱咤激励・四方山話等々 お待ちしています